最初にお断りしておきますが(笑)。
これはあくまでkyonの書き方です。
面白いかどうかは定かでは有りません。
てゆか……。
『面白いものの書き方』なんて有るんだったら、俺が教えて欲しいです(笑)。
プロだって同じこと言いますよ。
そして多分……。
知ってたら、誰にも教えないです(笑)。



 では行ってみましょう。
タイトル、ドン!
『kyon的小説の書き方〜準備編〜』




●『書く前に』

 書く前段階で、色々準備しなければならないものが有ります。
拙作『刃の下に』を元に、一つ一つ説明していきましょう。


○『舞台設定』
 やばげの舞台は、架空都市『喰代【ほおじろ】市』です。
これは実在の地名から取ってはいるものの、kyonがでっち上げた箱庭的世界ですね。
勿論箱庭的世界なんですが、この他にも世界は存在するので、その点も留意しておかねばなりません。
その時に注意したのは、『架空部分と現実世界のコラボレーション』です。
やばげの世界観として統一しているのは、『忍者が普通に存在している』の、1点のみです。
現実世界に忍者が存在していたら……。
そこが出発点です。

 もし『普通人よりも身体能力の優れている忍者が、現実に存在した』のなら起こり得る問題点。
これを一番考えました。
スポーツの世界はどう変化するのか?
建物的にもなんらかの対策は施工されるでしょう。
政治は?
経済は?
こう言ったことを、1点1点突き詰めて行くんですね。
その際重要なのは、『ある程度のアバウトさを甘受する』です(笑)。
完璧な『世界』など、作れやしません。
設定に幅を持たせることによって、後に起こり得る問題に対処していきます。
臨機応変に対応しましょう(笑)。
ま、あんまり幅を持たせると、統一感が無くなるんですがね。
『この世界では、これが当たり前。説明などいらねー』くらいの開き直りは持ちましょう(笑)。

 また、後から大きな設定を追加するのは避けます。
『実はこの世界、妖怪や化物が存在しているんです』
15話越えた時点で言われても、「おいおい」って思うでしょ?(笑)。
それを避けるためにも、大きな設定追加は極力やめましょう。
伏線だけ張っておくって手も有るんですがね。
『伏線は覚えてもらえると思わない方が良い』
俺のお師匠の言葉です(笑)。
 
 ある程度のスペックは決めておいた方が良いと思います。
人口、産業、経済、生徒数等々。
決めたスペックは出したくなりますが、そこをじっと我慢。
後からファンブックや用語解説で出すくらいの考えで(笑)。
物語の土台をしっかりするってことですね。
プリントアウトして壁に張っておくくらいの気合いを見せましょう。
俺は手書きですけど(笑)。


○キャラクター設定

 世界設定を決めてから、キャラクター設定をした方が良いと思います。
世界観からはみ出すキャラは、成るべく作らない。
勿論例外も有ります。
『世界観からはみ出しているのがウリなキャラ』です。
やばげだと、レイナがそれに当てはまります。
ですが、後半に出すのは止めましょう。
追加設定だと思われてしまいます(笑)。
やばげ的にレイナは『忍者は普通にいるが、超能力者は認知されていない』世界観からはみ出しています。
それをウリに(笑)。

 キャラクターのスペックは、細かく決めておいたほうが良いと思います。
容姿や身長体重から、その人物の物語における役割まで。
成長するなら、『成長する理由』や『成長後』まで、事細かに決めておいた方が良いでしょう。
ま、ここら辺は作者の技量次第ですし、物語のイベントも関わってきます。
成るべく後から変更しない。
そう思って設定してても、変更したくなる事など山ほどあるんですから(笑)。
重要なのは『キャラクターのスペック』ではなく、『存在意義』です。
スペックだけで魅力を作り出そうとしても、無理じゃないですかね?
『こいつ、ナニしに出てきたんだ?』
そう言われるのが、一番怖いんです(笑)。
やばげ的には、マルチエンドのエロゲのつもりで書いてるので、メインストーリーに関わらないキャラも多数居ますとも、ええ(笑)。
その際、他のシナリオや外伝などでフォローしましょう。
メインストーリーに関わらない、主要キャラ。
一見無駄ですが、世界観に深みを持たせるという点では有効です。
ですが、きちんと活躍の場は用意してやりましょう(笑)。
『萌えキャラ』とは萌えるスペックではなく、萌えるシーンだと思うんです。
で、『萌え』ってナニ?(笑)。


○主要キャラ

 何人くらい必要なのかは、物語のプロット次第です。
コントロール出来るなら、何人出しても良いんじゃないでしょうか?
俺も最初はそのつもりでしたとも、ええ(笑)。
蓮霞や緋那はともかく、名前だけ出てきているのに登場していないキャラも居るしなぁ……。
外伝で補完するくらいの開き直りは、持ったほうが良いでしょう(笑)。
やばげは最初っから、『二次創作』を前提に書いている部分も有りますしね。
メインで一本筋を通しておけば、物語の奥行きは出るんじゃないでしょうか?
ここら辺は、俺も試行錯誤です。
重要な事は、『キャラの存在意義』ですから。
『賑やかし』キャラなら、それはそれで良いと思います。
開き直れれば(笑)。


○キャラの名前

 俺はいつも『名前に関して、一ネタ作る』ことを考えています。
なんだか解からんが、恰好良い漢字の羅列……みたいなのは避けるようにしてるんです。
『虎』だの『竜』だの『龍』だの『狼』だの……親のネーミングセンスが疑われるような名前は、極力避けます(笑)。
それでも『名前で一ネタ』できるんなら、それもアリだとは思いますが……。
俺の大好きな小説に、『毒島獣太【ぶすじまじゅうた】』なる、トンでもない名前のキャラが出てきますが、一ネタ出来るなら、それもアリでしょう(笑)。
主人公に恰好良い(笑)漢字を使いたくなる気持ちも解かりますが……。
それだと、十把一からげな感じがして、俺はあまり好きじゃ有りません。
ま、名前で個性を出すのは、意外に難しいと思います。
フィーリングで付けても、問題はないんじゃないですかね。
重要なのは名前じゃなくて、『個性』。
有り体に言えば、イベント。
イチローは凡百な人間ではないでしょう?


●ストーリー展開

 これが一番重要だと思うんです。
当たり前過ぎますが(笑)。
俺的には、ある程度『メインイベント』と『キャラ』は切り離して考えますね。
これ、説明するのは、難しいんですが(笑)。

『キャラ』とは、小ネタ的イベントの集合体によって作られます。
『女好き』だとか『粗暴』だとかいう比較的大きなイベントから、『歯の磨き方』や『歩き方』など、面に出てこない、細かいイベントまで。
そういった事を設定する事によって、架空世界に『一人の人間』を誕生させる事が出来るわけです。

 そうしておいてから、メインストーリーにその人物を放りこむ。
この時点が、一番楽しいですね(笑)。
艱難辛苦に揉まれるのは、楽しすぎます。
そのキャラが如何にして大きなイベントを乗りきるのか。
他のキャラは、どう関わってくるのか?
最終的には、どうなるのか。
それらが、プロットになります。

 心しておくのは、プロット通りに物語を進める事です。
新しいイベントやキャラ等思いついても、メインストーリーが歪んでしまうなら進入させるのは止めましょう。
それは次回作に取っておくんです(笑)。
物語が混迷した様に見えても、作者がコントロール出来なくては駄目だと思うんです。
実はやばげは、意外にコントロール出来てるんですよ(笑)。
それが伝わらないのは、作者の技量不足です。
誰かを恨むなど筋違い。
ご意見頂けるだけありがたいのですから、次回作に生かしましょう(笑)。
 





 以上が、俺の製作準備です。
大事なのは『自分の書きたいことを明確にし、それを貫く』事だと思うんです。
何を伝えたいか。
たった一言、たったワンシーンでも良いと思います。
自分が何を書きたいのか?
それが一番重要だと思います。
他の要素もあるんですが、それはリク次第と言う事で(笑)。



 最後に。
『見える事と出来ることは別』
開き直りも大事ですが、言い訳に使うのは止めましょう(笑)。




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