1/30   第十八夜 『うたツッコミ』



何があったか、まったく解らんのだが。
どうせ大したことじゃあるまい。
なんせ君は泣いている最中にもかかわらず、突然の訪問者を無視する事が出来ないほどのお人よしなのだから。
お人よしってのは違うか。
小心者。
その言葉が、ぴたりな気がする。
泣いている自分の世界に閉じこもる事すら出来ない。
そう、君は小心者。
その証拠に受け答えが、『どちら様?』
君は丁寧に受け答えする事しか出来ない。

それに対して、来訪者もロクなもんじゃない。
なんせ人を笑わせるとゆー、大それた考えを持つ者だからだ。
その意思自体は良い。
人を笑わせる事が出来たなら、どんなに素晴らしいだろう。
その訪問者は、こう言った。
『寒いから入れてくれ』
ああ、何てことだ。
君に笑顔を持ってきたとゆーには、あまりにも情けない貧弱さ。
そりゃ君がキレても当然だ。
外に人が居るとゆーだけで泣けないという君と、消えてくれといわれただけで泣きそうになる来訪者。
お似合いな二人だと思わないか?
二人分の泣き声。
背中合わせの君たちは、世界中の嘲笑を浴びるだろう。

来訪者はドアの外で、泣きながらも君を待っている。
それに対して君は、少しだけ心を開きかけたのだ。
それ自体が、君の軟弱さを物語っている。
どんな理由で泣いていたか知らないが、どうせ大したことではあるまい。
君は会ったばかりの人に。
笑顔を持ってきたとかゆー怪しい人間に、鍵を開放するお人よしなのだから。
お人よしってのは、ちょっと違うか。
小心者って言葉が、ぴったりなのだろう。
その証拠に君は、自分からドアを開けることの出来ない。
溜まった涙の水圧だとか、まるで漫画のような言い訳をする小心者なのだ。
君は誰かが強引に入ってきてくれるのを、望んでいたのだろう?
だから心の鍵を開放した。
にもかかわらず、ドアを開けることが出来なかったってわけだ。
そんな君を知ってか知らずか。
来訪者は、君の部屋の反対側の窓を破って入ってきた。
予想外だっただろう?
本当の慰めはいつも、自分の予想とは反対側から訪れる。
自分が慰めて欲しいと思う事。
それが実際に訪れても、君は慰められはしない。
もし正面のドアから来訪者が入ってきても、きっと君は笑う事は出来なかったんじゃないか?
慰めて欲しいと思う心。
そう思ってドアを開けても、何も迎える事は出来ない。
それは君の弱い心、そのままなのだから。

来訪者は君に鏡を突きつけた。
笑えただろう?
君の情けない顔は、笑えただろう?
そう。
君の悩みは。
君の泣き顔は、笑えるものなのだ。
笑い飛ばせるくらい、小さなもの。
しかし忘れちゃいけない。
笑える君の泣き顔は、泣かなければ見れなかったという事に。
転ばなければ、立ち上がることは出来ない。
立ち止まらなければ、空を見上げる事が出来ない。
だから君は泣くべきだ。
泣く事でしか見れない、笑顔があるのだから。

しかしそれにしても。
もし君が、ノックの音でドアを開けたのならば、来訪者はどうするつもりだったのだろう?
小さな鏡と鉄パイプだけ持った来訪者は?
きっと困り果てて、苦笑いを浮かべながら、自分が何者か説明したんじゃないだろうか。
その顔はきっと、笑えるものだっただろう。
君が泣いたからこそ、見える笑顔。
だから君は泣くべきだ。


1/16   第十七夜 『応えてkyonちゃん・そのにー』

されすぱも第三回を発表する事が出来まして、本当にありがとう御座います。
頂けた感想でも、概ね好評のようでして。
ホッと胸をなでおろしております。
それにしても……。
今更ながらに浮き彫りに成る、作者の技量不足(笑)。
いや、笑い事じゃねーんだけど。
もっと精進精進ですなあ。

とゆことで、恒例のレススペシャルです。
本来なら個別に返すべきなんでしょうか、時間のやりくりが下手なせいで、この形になってしまいますが、どうかご了承ください。



Q:やっぱりkyonさんの場合、戦闘シーンがあった方が文に張りがでるのでしょうか。
A:俺の場合、戦闘が目的ではないんですけどね(笑)。
結果的に戦闘が始まり、その戦闘を持って何を紡ぎ出すのか。
その戦闘にどんな意義を見出せるのかが、作者と主人公共通の勝負です。

Q:そーいえば2話で思ったのですが、若宇は●●●●みっぽくね?
とか思ったり
ペケの●●の●●●って明らかに●●だよね?
とか思ったり
実はペケこそ●●●●●●●●●ない?
とか思ったりしてる俺はkyonさんの罠に嵌ってるのでしょうか?
はたまた深読みし過ぎてるんでしょうか?
A:貴方は今、真実に触れています
怖いので検閲させていただきました(笑)。
仰るとーり、そーゆーふーに読める書き方をしてるのですが……。
この時点で看破されると、背筋の凍る思いがします。
言っておきますが、そこ……
伏線ですから(笑)。
解り易い伏線は、伏線足りえるのだろうか……しかし解り辛くすると気づいてもらえないし……さじ加減が難しいよね……(笑)。

Q:読んだ感想は、他の小説に比べると何かクオリティが下がっているような気がします。
「刃の下に」の続編という形なので、自分の過剰な期待がかかってるだからかもしれませんが。

A:作者はノリノリで書いてるんですが、読者の方は……いまいち乗り切れてないってのが、現実かもしれませんね。
この点には言い訳しようも無いので、更なるクオリティUP目指して、頑張りたいと思います。
いつか、「『砂礫の透破』は『刃の下に』に並んだ」と言って頂けるように。
ハードル低いかもしれませんが(笑)。


Q:しかし「ペケくん」が「大河」の弟子であることが今回で良く分かりました。
ぷちエッチすぎですっ!(元ネタあり

A:すみません、元ネタ解りません(笑)。
まあ十哉の場合は、(俺の考える)健康な男子だとゆーことで。
ちなみにエロレベルは……大河>蝉丸>将斗=十哉くらいで(笑)。


Q:やっと若宇の実力が見れるんですねw。
今まで、あまり強い印象受けなかったので、期待して次を待てせていただきます。

A:今まで『若宇の実力』とは、十哉の語りの中でしか出てきてませんからねえ。
あの馬鹿女が、ホントーに強いのか。
それを俺は、表現できるのか(笑)。


Q:砂礫の透破は刃の下にの続編と言う事ですが、前作を読まないと分からない事が多すぎます
もっと詳しく説明した方がよいのではないでしょうか?

A:仰る通りなんです。
なんですが……こーゆー言い方は、駄目なのかもしれませんし、高飛車っぽいのでどう言ったら良いか解りませんが……。
そもそも『砂礫の透破』は、『刃の下に』を読んでいない人が読むことを想定しておりません(笑)。
オリジナルな固有名詞の説明を省けることが、続編のメリットだと考えます。

Q:キャラの口調が無理やりキャラに特徴つけようとしていて正直うざい。
A:これは本当に、仰るとーりだと思います。
俺も一時期、そーゆーふーに考えた事がありました。
現実にはありえない語尾、無理矢理感爆発のビジュアル、重力の理を無視したアホ毛の数々(笑)。
ギャルゲーを嫌いな人たちが、良く口にする理由です。
ですが俺の場合、ある作品に触れた時に、吹っ切れたんですね。
あれは……勝手に改蔵の何話だったか……(笑)。
つまり『キャラの口調』『ビジュアル』などは、一種の記号なんですよ。
各特徴のデフォルメされた姿だと、言ってよいでしょう。
そりゃ現実には在りえませんし、小説に現実世界をリンクさせるのは無粋云々言うつもりもありません。
ですが解り易い表現として、有効であると考えます。
赤黄赤黄赤では、ゴレンジャイは成り立たないとゆー、ドクロ仮面様のゆーとーりだと思います(笑)。

とまあ、言い訳するのはここまで。
このご意見を、もう一歩進めて考えて見ます。
それは
『その点が腹立たしく思えるほど、俺の作品には面白みが足りない』とゆー事です。
本当に面白いと思っていただけたなら、件の箇所は欠点とは映らなかったと思うんです。
物語に引き込んでいないからこそ、語尾や表現がウザったく思える。
これは
純然たる作者の技量不足だと、俺は考えます。
いや別に、自虐的に成ってるわけじゃなくてね(笑)。
面白い物は、欠点を覆い隠すほどのパワーがある。
そう信じてこれまで書いてきましたし、これからも精進するつもりです。



感想を送ってくださった方。
本当にありがとう御座いました。
貴重な時間を割いていただいたご恩は、作品で応えられればなと思っております。


1/15  第十六夜 『サブタイトル』


今日の日記は、十六夜。
とらハの十六夜さん関係の話を書くと思ったでしょ?
思わなかった?
思ってくれ。
でも十六夜さんネタは難しいので、いつものとーり思った事を書いてみます。

最近また、アニメ版ワンピースを見返してましてね。
勉強のためだよ、勉強のため。
何気にワンピースは伏線昇華とかシーン構成とか、勉強になるのです。
大雑把にびよんびよん伸びてるだけかと思ったら、意外に緻密な計算されているんですよ(笑)。
でも不満を感じる事も有るんです。

その一つが、サブタイトルの付け方。
例えば……。
巨人族の『ドリー』と『ブロギー』とゆーキャラクターが居て、100年も闘ってるわけですよ。
己の誇りを賭けて。
ところがその決闘に、悪者の横槍が入るんですね。
ダメージを負った身体で、決闘へと赴くドリー。
さあ、来週はどうなるのか!?
『ブロギー勝利の号泣』
だめだろ、そのサブタイは(笑)。

俺は連載小説の中で。
いつも気をつけているのは、サブタイの付け方なんです。
寝たバレしない、かつ興味を持ってもらえるように。
サブタイに限らず、タイトルってそーゆーものだと思うんですけどね。
難しいけどさ。
『砂礫の透破』の第二話、『白き武芸者』でも失敗した印象は否めません。
読者の方に、『白きというイメージが湧きませんでした』と言われてしまったからですね。
作者の思惑を、読者へ伝わらせる事が出来ない。
なんて技量不足(笑)。

最近聞いているミュージシャンで、タイトルの付け方が上手いなーって思う人が居ます。
人って言うか、グループ?
あんまり詳しくないんだけどさ(笑)。
『lamp』『ダンディライオン』『車輪の唄』『アルエ』『クングニル』『ラフ・メイカー』
タイトルで心惹くんじゃなくて、曲を聴き終わったとき……。
あーそーかー、そーゆーことかー。
そう思えるのが凄い。
ちなみに前述の曲は、LEYちゃんが狂喜するかもしれない(笑)、『BUMP OF なんたら』とゆーグループです。
『なんたら』は、正式名称じゃねーから。
チキンって読むのか、これ?

とゆことで。
どゆことか知りませんが、サブタイにも結構神経使ってるんですよ、俺。
読者の興味を惹けるように、納得してもらえるように。
……………………。
それにしても。
俺が今まで付けて来たサブタイトルで、一番秀逸だったのはやはり。
『鳥居カノン』でしょうか?
反則だけどね(笑)。


1/10   第十五夜 『泉』


世界には、不思議な泉があるという。
決して枯渇する事のない、不思議な泉。
楽しい事も悲しい事も生み出し、伝えたい事も伝えられる事も湧き出してくる。
無理に手を浸せば濁るし、見ているだけでは水は溢れるだけ。
そこから何を汲み出せるのか。
何を汲み出したいのか。
泉は何も語らない。
ただ静かに、湧き出でる。


砂礫の透破、第三話。
なんとか発表できました。



PS〜メールやBBSのレス、滞っております。
   大変申し訳ありません。


1/09   第十四夜『言い訳』


まず最初に言い訳しておきましょう(笑)。
新年一発目の日記にですが。
ネタだと気づいていただけなかったようで(笑)。
お叱り下さった方もいらっしゃって、ホントーにごめんなさい。

なんつーんかな。
殆どの人がそーじゃないかと思うんだけど、新年って、『なんだかわからんが、目出度い気もする』って感じだと思うんですよ。
まあなんとなく、希望みたいなものも見えるんじゃないかなーくらいで。
俺はそこに、一石を投じてみたかった。
希望が見えてる新年が有るなら、グズった新年が有っても良いんじゃないかと。
グズりながら新年を迎える。
面白いじゃないか(笑)。


まあ割りと荒んでいたのもホントーなんで(笑)。
これはただの言い訳でしかないんですが。
最近俺の心に突き刺さる、イヤ度倍増の言い訳があったりするんです。
上手くつながった?
それは……「じゃあ、自分でやってみろ」
この世に、これほどプライドの無い台詞もないと思いませんか?
弾幕薄いぞ、そりゃブライト。
なんつーかな。
そんなに自分を貶めて、どーすんだって感じですね。
自分の辿ってきた道。
それは趣味であったり、仕事であったり。
さまざまな思いや困難があっても、いちおー歩き続けてきたわけでしょ。
それを批判、非難されたからって……。
「そんなに言うなら、自分でやってみろ」
あまりにも情けなさ過ぎると思うんですよ。
そんな言い訳の仕方もねーよな。

今まで、何回か書きましたが。
俺が文章を書いてネットで発表するきっかけになったのは、「じゃあ自分でやってみよう」って事でした。
非難する人が居て、非難される人が居て。
でも、改善する人が居なかった(ように見えた)。
だから俺は、書き始めたんですね。
その試みが成功したかどうだかは、解らないんですけど。
でも第一歩目は、そーゆー事でした。
だから。
だからこそ、『自分でやってみろ』的な意見が、反吐吐くほど嫌いでして。
自分の歩いてきた道を、自ら否定する。
そんなん、悲しくないですか?
それにさ。
ホントーにやられちゃったら、どーすんだって話よ(笑)。


言い訳したくなる事は、色々ある。
俺だって、山ほど有りますよ、そりゃ。
言い訳する時だって、あるでしょ。
でもせめて。
自分を否定する事だけは、止めたいと思うんです。
だって、あんまりにも惨めじゃんか。


1/02   第十三夜 『新年』

新年、明けましておめでとうございまーす!
しーんねんっ!
しーんねんっ!
しーんねんっ!
しんねんっ!(それは一年の始まり)
しんねんっ!(新しい年)
げいしゅんっ!(こころときめく)
げいしゅんっ!(はじまりでしたっ!)
ばーいすとんうぇーるっ!


こんなもんで、いっすか?(笑)。
もー、テンションなんか、あがんねーよね。
大体、何?
新年て、なに?
新年って、何者なの?
三が日とかって、わけわかんねーよ。
俺んちTVとかねーから、正月の雰囲気とかまったく出てねーし。
雪降ってるから面倒くさくて、表とか出てねーから、食料とか無いし。
水道凍っちゃったんで、ラーメンすら作れないっての。
昨日はまだ水出てたんで、飯炊いて『ごはんですよ』と塩辛食ったんだけどさ。
今日は朝から水道凍ったんで、午後ティーで飢えを凌いでるわけですよ。

大体、胡散臭いよな。
カレンダー会社の陰謀に乗って、元旦とか馬鹿騒ぎしやがって。
昨日まで去年で、今日は今年かよ。
何の意味があるんだっての。
てゆか、新年てさ。
『冬休みがある』くらいしか、特殊能力ねーじゃん。
その冬休みも、短いしさ。
酒かっくらって寝て起きたら、明日には仕事だっての。
どこかの暴力警官が言ってたけどさ。
「新年は、みんなそろってヨーイドン」みたいなことをね。
そりゃ違うよな。
まあ百歩譲って、元旦から新しいスタートだとしよう。
しかしそれまでの過程で、既にハンデが付きまくってるわけだからさ。
スタートする時間は一緒かも知れんが、スタート地点が違うわけですよ。
そんなん、意味無くねー?

だいたい、勝手に一年とか区切ってさ。
誰よ?
一年は365日とか区切ったの、誰よ?
しかも合わなくなるからとかって、うるう年とか勝手に設定してんだろ。
グダグダじゃん。
無理だったら、すんなよ。
ずーっと日付、積み重ねていけばいーじゃん。
それこそ本当の、生きるって事だろ。

なんで俺、こんなわびしい気持ちにならなくちゃいけねーんだ?
昨日の続きの、今日なのによ。
なんか正月に一人で居ると、悪いわけ?
必ず雑煮とか、食わなくちゃいけねーのか?
普段ロクに顔もあわせない家族と、食卓を囲むのが、そんなに大事なのか?
なんかの陰謀だよな。
国家的陰謀。
クリスマスとか正月とか、一人で過ごすのがわびしく感じるってのは、なんか情報操作されてるに違いない。
周りがそんな雰囲気だから、わりーんだよ。
別に寂しくなんかねーよ。
寂しくなんかねーよっ!
気づいたら年越ししてるくらいが、ちょーど良いんだよ。
それをみんな、阿呆のよーにはしゃいじゃってさ。
自分でもっと、自分の人生を盛り上げるって事、出来ないもんかね。
人の尻馬に乗っかって、決められたイベントをこなす。
もっと自分で考えろ、と。
人の言葉の乗せられてんじゃなくて、もっと自分でエキサイトする。
それが本当の、彩りって奴じゃねーの。



……………………あ、しまった。
こっち、表の日記だったな(笑)。

とゆことで皆様。
あけましておめでとうございます(笑)。
別にめでたくも無いかもしれませんが、まあ季語とゆーことで。
でも本当に、旧年はお世話になりました。
なにがお世話になったって、このHPに遊びに来てくれる人ほど、俺をお世話してくれた人は見当たりません。
願わくば、みんなが元気でありますように。

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