2/25 第二十一夜 『誇張』



狼少年とゆー、カゴテリーが有ります。
カゴテリー?
まあそんな感じのくくられ方をする人たちが居るわけなんですが、俺も例に漏れずそんな感じでしてね。
嘘を付くわけじゃないんだけど、話にエッセンス加えちゃう、みたいな。
自分がこんなんだから、人の話も多少割り引いて聞いたりもするんですが。
だいたい、目の前で起きた事実ですら、何割か引くしね。

で、なにを言いたいかとゆーと。
第十九夜で『病人の気持ちなんか解らんよー』よ煽った俺が。
風邪引きました(笑)。
いや、風邪くらい引くって振ってあるけどさー。
も、一週間くらい動けないレベルでしたとさ。

事の始まりは、先週の土曜日。
アルバイト先で、一つの仕事を押し付けられたんですよ。
当時雨が降っていたんですが、お外で換気扇のフィルターを水洗い。
本当は別の人が頼まれたんですが、「風邪引くからヤだよー」とかごねてたんで。
じゃあ俺が洗うってなもんですよ。
何気に周囲にアピールしつつも、雨の中の作業。
ほら俺って、ナルシストだからさー。
寒い時に、しかも雨の中の作業とか、ツボに入っちゃうんだよね。
で、周りからは『風邪引くなよ』とか言われたんですが、笑顔で「大丈夫」とか答える俺。
そんときはまだ、風邪なんか引かない自信があったんですね。

でも。
アルバイト終わりが、PM8:00。
普段ならPM8:20には来てる送迎が……こねえ。
何回か催促の電話をして結局来たのが、なんとPM9:00!
雨の中、40分もお外で待っていましたとさ。
これが効いたね。
当然の如く、帰りの電車の中では意識モーロー。
『家に帰って倒れる』→『日曜日も動けず』の病欠コンボ。
ところが……。
土曜日に、『大丈夫』とか笑顔で答えちゃったわけですよ。
いくしかねーだろ。
で、無理して今週の月曜日に出勤(しかも3時間残業)。
火曜日は何とか出勤したものの、意識モーロー。
帰ってきて倒れこんで、気づいたら木曜日だったわけですよ。
んで今日まで3日間、休んでしまったんですわ。

ガチでこのまま、死ぬ可能性もあったな、しかし。
一人暮らしだからこのまま発見されないでの、孤独死。
まあ死は大抵孤独なもんだけど。
健康優良体が、聞いて呆れるっての。


2/13   第二十夜 『優しさ』


アルバイト生活を始めて、早半年くらい。
外国人と接する機会も増えまして。
主に中国、インドネシア方面なんですが。
色々とカルチャーギャップがあるわけですよ。

例えば。
駐車場で、接触事故があったんです。
まー、ちょっとこすった程度だったんですが。
日本人の車にぶつけた中国人は、片手を上げて爽やかに立ち去りました(笑)。
ふつー、車から降りて、ちょっと暗い確認するだろ?
彼は「ちょっとぶつけたくらいは、事故に入らない」と言いました。
日本人の感覚じゃ、ちょっと考えられないですよね。
まあ、中国人の感覚で正しいのかどうかも解りませんが(笑)。
民族特有のものなのか、個人資質によるものなのか。
もっとも、ぶつけられた車の所有者(20歳馬鹿女)の事を嫌いなので、同情なんかしませんが(笑)。
まあそんなこんなで、色々と民族間トラブルがあるわけでして。
俺個人としては、日本人とか外国人云々じゃなくても、解り合えないのはとーぜんだと思うわけですよ。
人のことを理解するって、幻想に過ぎないと考えてる人間なので。
自分の事だってロクロク解らんのに、人様の事まで理解しきれねーよ。
まあ、それで良いと思うんですけど。

先日。
ある中国人の学生と、一緒に弁当を食べる機会がありまして。
その内容の質素な事(笑)。
なんかカイワレ草っぽいものを、味噌っぽいもので炒めただけのおかず。
その正面で、コンビニ弁当を食らう俺。
どっちもわびしいっちゃ、わびしいけどさ。
なんとなく、おかずを交換し合って食ったわけですよ。
なんつーの。
いい気に成ってるって思いますよね。
どことなく、高飛車な雰囲気が拭えませんよね。
別にそれでも良かった。
同情とか偽善とか、大好きな言葉だし(笑)。
無償の行為って、中々出来ないわけですよ。
それをしてる自分が、大好きなわけですよ。
相手がどー思おうが、あんまり関係ない。
もしかしたらプライド傷つけたのかもしれないし、嫌な奴だって思われたのかもしれない。
でもまあ、俺の満足度には関係ないわけです。
その時だけ。
猫を拾ったり、トラブルを解消したり。
誰がどー思おうが、俺がしたいからするだけ。
不幸が好きなわけじゃなく、自分が干渉出来る不幸を見逃す自分が嫌いなだけ。
別にボランティア好きなわけじゃないしさ。
その時だけ。
その時だけなんだよな。

二三日後。
彼から貰った、小さな袋。
時期柄、バレンタインかと思って慄きましたよ(笑)。
バレンタインはお世話になった人間に感謝を示す事だと、勘違いしてるんじゃないかと。
33年生きてきて、男からチョコ貰うなんてイベントは起きませんでした。
そんなフラグ立てた覚えもねーしね。
だけど。
中に入っていたのは、小さな風鈴。
この時期に風鈴ってのもびみょーだし、書かれていた『長寿祈願』ってのもびみょーです(笑)。
でもさー。
素直に感謝を示せる。
それが優しいって事なんじゃないかと、思うわけですよ。
俺たちが忘れかけた……なんて言うつもりはありません。
そんなん持ってる人は持ってるし、持ってない人間は今も昔も持ち合わせてないでしょうし。
でもねー。

ストーブの上で揺れる、冬の風鈴。
なんか……考えちゃうよな。


2/06   第十九夜 『健康優良体』


ぶっちゃけた話をしますとね。
病気の人の気持ちが、解らんのですよ(笑)。
暇な人は、俺の今まで書いた小説を、斜めに全読みしていただきたい。
あ、やっぱ止めたほうが良いかも。
健康に悪いから(笑)。

病弱な人間が一人も出てきていない事に、気づいてしまいました。
怪我人は腐るほど出てきてる。
死人レベルに怪我してる奴も、一人や二人じゃないわけです。
しかし病人となると……思い当たるのは、SSで書いたレンくらい?
でもありゃあ、最初からそーゆー設定だしなあ。
俺が創作したキャラクターだけ抽出してみると……風邪すら引いてねーんじゃねーの?(笑)。

これは作者の技量不足……てゆーか、経験不足なわけですよ。
様々なキャラクターに、様々なイベントを考える時。
『病気』とゆーファクターが、思いつかないんですね(笑)。
だって俺……病気した事ねーからなー。
経験した事の無い事は、思いつかないわけですよ。

そりゃ風邪くらいは引きますよ。
でも、大病となると……。
まったくもって、やるせないほど経験無し。
そりゃ知ってますよ。
『病気』ってものが、この世にあるってことは、ね。
でも『知っている』と『経験した』には、雲泥の差があるわけでして。
俺、虫歯の経験ですら乏しいですしね。
33年生きてきて、虫歯で苦しんだのは一回だけ。
それも一回歯医者に行って(小学校で、タダ券を配るイベントがあった)、抜いたらおしまい。
こんな作者ですもん。
『病気』なんてイベント、起きませんて。

俺はわりと、作品と現実を割り切れる方でして。
作品の中で、酷い病気が出来てきても、嫌悪を感じる事はありません。
まあ、死に掛けの少女にセックスかまして、しかも死んじゃった時は流石に「ぐはっ」って思いますけどね(笑)。
レイプ描写なんかも、必要だったら書くでしょう。
だから『病気』って事を描写するのに、なんの躊躇いもありません。
現実に苦しんでいる人とは、次元が違う話だからね。
ノンフィクションとかとは、また違うから。

何故kyonさんの小説には、病弱少女が出てこないのでしょう?』との質問にお答えしますが。
ただ単に、思いつかなかっただけなんです(笑)。
キャラクターに風邪を引かせることすら、思いつかなかったもんなあ。
とゆことで、質問してくださった方。
本当にありがとう御座います。
ちょっとだけ、作品の幅が広がった気がします。
もしこの先、俺の作品に『病気』ってイベントが出てきた時。
『あ、あのやろう。今日思いつきやがったな』って突っ込んでくれても良いです(笑)。
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