本当は日記に書こうと思ったんですが、あまりにも長すぎるのでこちらでの発表と成りました。
ちなみにネタバレ満載……つーか、ネタバレと突っ込みしかないので、
嫌な人は見ないほうがいいかも知れません。
しかも毒が大量に含まれてます。
つことで今回ご紹介する、珠玉の映画は
JUNK〜死霊狩り〜
です。
(C)東映/ジャパンホームビデオ
らしいです。
いつ出たか知る由も有りません。
つか、知りたくも無いです。
ジャンル的にはスプラッタってヤツですかね。
俺、好きなんですよ。
こーゆーチープなスプラッタ♪(←伏線)
つことで、レビューの始まり始まり〜
舞台は沖縄です。
冒頭、いきなり全裸のおねーさんが手術台の上に寝かされてます。
ちょっと乳輪大きめなのが気に入りません。
んで、そのお姉さんに怪しげな薬を注射する白人の科学者。
どーやらこのおね―さん、お亡くなりになっているらしく、それを蘇らそうとしての実験らしいです。
隣で記録しているパツキン看護婦さんの説明口調から、アメリカ軍が関与しているのも解かりました。
つか、何故二人っきりなのでしょう?
かなり極秘任務の匂いがします。
ま、最初は動かなかった全裸のおねーさん、いきなり起きたと思ったら科学者に噛り付いて空腹を満たしてます。
看護婦も齧られちゃいました。
読み通りです。
ここで突っ込むようじゃ、立派なホラーファンとは言えません。
こっからの展開が大事なのですから。
全裸のおね―さんが弾けまくる映画としては、『スペースバンパイア』という傑作も有りますしね。
もっとも『スペースバンパイア』ごときを傑作扱いする俺にも、ある種の業が有るとは思うのですが。
そんで舞台は変わって、いきなり町医者が出てきます。
若くてハンサムなこの医者、米軍に呼び出されてプレハブみたいな司令部に連れて行かれます。
この始まって十分で、予算の苦しさが見えてきます。
でも、そんなことを気にするようじゃ立派なホラーファンとは言えません。
低予算で作ったのにも関わらずビックセールを生み出した『ブレアウィッチプロジェクト』という好例も有りますしね。
あの映画を見てノンフィクションだと思った人間の純粋さは、見習うべき物も有る気がしないことも無いです。
ま、そんなことはともかくこの医者、どーやら冒頭に出てきた薬品の元開発者らしいです。
「あの薬は、モンスターを作り出す薬なんだ!」
とか言ってますが、白人の科学者はなんの対策も打ってませんでした。
せめて皮紐で拘束してたら、怪力をアピール出来たのかもしれません。
シナリオが甘い!……とか思ったらこの映画、なんとシナリオライターが4人も居ます。
きっとみんな相談もせずに、各シーンを書いたのでしょう。
監督が三人いましたって言っても信じられます。
場面は変わって、なんかショッピングモールみたいなところ。
サングラスをかけて、軽ワゴンに乗ったおね―ちゃん登場です。
このおねーちゃんの名前が判明するのは1時間も過ぎた頃なんですが。
ま、このおねーちゃん……サキちゃん、何かを待っているようです。
すると画面に現れた、トレンチコートを着た三人の男。
チンピラルックのリーダー、ジュン。
クール担当のカブ。
恐らく一番最初に死ぬと思われる、一番下っ端のアキラ。
きちんとキャラ分けは出来ているようです。
この三人、どこかに向かって歩いてます。
リーダーのジュンが、手に持ったコンビニ袋から、いきなりガバメントを取り出しました。
カブはニューナンブらしき、リボルバーを腰から抜きます。
アキラは………日本刀?
俺の頭の中に一瞬で『ゾンビ退治を依頼した政府のサキと歴戦の強者が、ハンドガンやら日本刀やらでゾン
ビを退治していく』ストーリーが構築されました。
激しく俺好みです。
………と思ったらこの三人、いきなり袋の中から天狗のお面を取り出して被り始めました。
なんの事は無い………ただの強盗野郎です。
なんの伏線もなく登場した宝石店で、いきなり強盗行為。
暴れん坊天狗です。
真昼間の宝石店で無茶する三人。
途中でアキラが勇敢な女子店員に、はさみで足を刺されたりしながらも、なんとか強奪成功。
サキの運転する軽ワゴンで、颯爽と逃走していきます。
こんなアバウトなミッションをクリアするとはラッキーだなぁとか思ってたら、リーダーのジュンが
「俺の綿密なプランが失敗する訳ねーじゃねーか!」
とか威張ってます。
あの計画が綿密に練られたものとは、とても思い辛いです。
どうやら過ぎた幸運ってのは、人を愚かにするのかもしれないと言う教訓を学びました。
強奪した宝石を、その日のうちに現金に変えようとしている三人。
いきなり町の暗黒フィクサーとやらに連絡を取り付けました。
さすが綿密な計画。
しかし、この暗黒フィクサー………身長165cm、体重120kg、黒のタンクトップにスーツ姿で、グレイのロンゲ。
非常にキャラ立ってます。
小さな冬木弘道と言えば、一部の人には解かってもらえるでしょうか?
この男と、廃墟で取引をする四人。
ようやく冒頭の場面との関連が出てきました。
つか、米軍の研究なのに廃墟を使用していたとは………かなり極秘の匂いがします。
この程度じゃ立派なホラーファンは突っ込みません。
そこでようやく若い医者、再登場。
忘れてました。
つか、忘れているのはシナリオライターでしょう。
研究所と言う名の廃墟を、爆破するためにWIN95のパソで遠隔操作をする医者。
以前関わっていたとか言いながら、今でもコードを知っているのは驚愕です。
米軍のセキュリティーの甘さが露見したシーンでした。
と思ったら………何者かの手によって、止められる自爆装置。
このとき謎のメッセージがWIN95のディスプレイに映し出されるのですが、最後まで説明は有りませんでした。
この医者、何故か自分の手で、自爆装置を手動作させる事を誓います。
必然性は無いのですが、この男、激しく俺好みです。
MX177に、M203グレネードというウエポンチョイスも、俺好み♪
これでサブウエポンがM92SBでなくて、CZ75だったらパーフェクトなんですが。
ま、そんなことはともかく、場面変わって廃墟で着替える四人。
サキはいきなり脱ぎだして、タンクトップに革ジャンという一部の人好みの格好にコスチュームチェンジです。
見た目、完全にAカップのサキ。
激しく萎えです。いっつも思うんですけど、この手の映画ってどーしてお色気シーンを入れるんでしょうね?
そういうのは、別のビデオを借りますので、結構です。
ま、そんで足を刺されたアキラのために、水を探すサキ。
どーやら強盗の前の職業が看護婦である事が判明………と思ったら、水で洗うだけです。
この程度じゃ、立派な看護婦ファンは突っ込みません。
水を探していると、さっきまで忘れていたリーダーのジュン登場。
なんの伏線もなくサキを口説き始めますが、振られてしまいます。
ま、当然ちゃ当然。
んでも本人はかなり悔しかったのでしょう。
悔し紛れに廃墟を徘徊していると……いきなり食われてしまいました。
キャラに思い入れが有りません。
ジュンを探しに来て、食われているリーダーを発見する残り三人。
どこかで見たこと有るシーンです。
んでも食われているジュンから、強盗で得た宝石をしっかり持って帰るカブは、中々冷静です。
のちにこのシーンが、カブの最大の見せ場だとは、彼は気付きませんでした。
無論、俺もです。
ボロボロの衣服を纏ったゾンビから逃げ出す三人。
つか、米軍の科学者は、死体を蘇らせる研究をしていたはずです。
腐った死体など集めて、どーするつもりだったのでしょう?
しかもこの腐った死体、普通に床に転がされてました。
ゾンビを作り出す研究をしていたとしか思えません。
ようやく1階まで逃げると、そこには小さな冬木弘道が待ってました。
そういえば、取引のためにこの廃墟に来てたんですね、彼等。
銃を突きつけて、強盗した宝石を奪う小さな冬木弘道。
勿論手下は、黒尽くめのスーツ姿です。
抵抗したために、あっけなく殺されてしまうカブ。
キャラに思い入れが有りません。
絶体絶命のサキとアキラ。
それを救ったのは……さっきまで美味しく食べられていたジュンでした。
ゾンビになりながらも、手下の一人に食らいつくジュン。
つか、自分の食欲を満たしているだけです。
ま、その隙に、アキラとサキは逃げられたんですけどね。
そこで小さな冬木弘道、意外な選択肢を選択しました。
ゾンビはひとまず置いといて、サキとアキラの抹殺を手下に支持します。
宝石を自分で持ってる今、まったく意味の無い選択です。
何か気に障ったのでしょう。
さすが理不尽大王。
つか、食われて当然です。
サキとアキラをUZI持って追いまわす手下。
足を刺されているのも忘れて走り回るアキラ。
多分忘れているのはシナリオライターでしょうが。
無論監督も忘れてます。
なんだったら、俺も忘れている事にしてもいいです。
9mmパラで腕を打ち抜かれても平気なサキ。
既にTウイルスに感染しているのかもしれません。
ナイフ一本で、ゾンビを躱していくサキ。
素晴らしいLR&ダッシュボタン捌きです。
一時間内クリアも夢じゃ有りません。
あとは最後にロケットランチャーなど出てこない事を切に祈ります。
一人、また一人と食われていく手下。
気が付いてみればアキラの野郎、最後まで生き残ってやがります。
つか、サキと逸れたのをいいことに、一人だけ爽やかに逃げ出すアキラ。
そこでようやく医者登場。
黒の潜戦闘服です。
勿論米軍からの護衛も、黒の戦闘服。
所謂特殊部隊みたいな格好です。
何故でしょうか?
ま、市街戦でウッドランド迷彩など着られるよりは、よっぽどましなユニフォームです。
医者と護衛が二手に分かれて作業してます。
護衛は自爆作業。
医者は叫び声を聞いてしまったので、サキの救出に向かいます。
何故かサキにだけは、いきなり食いつかないゾンビ達。
毒でも入っていると思ったのでしょうか?
俺にもそう見えるくらい、サキはケバいですが。
そこで我等が影の薄いヒーロー登場。
フルオートで撃ちまくった挙句、グレネードまで撃ちやがった!
爆風のことも忘れて、サキちゃん救出。
その頃、自爆装置が破壊されているのを発見して、修理に励む護衛。
当然のように食われてしまいます。
連絡が途絶えたので、自爆装置の元に向かう医者。
せっかく助けたのに、なんのフォローもなしにサキを放り出します。
やはり医者のウエポンチョイスが良かったのでしょう。
なんの苦労もなく、自爆装置の元まで辿り着きます。
そこで………彼は冒頭に出てきた全裸の女性と出会います。
明かされる驚愕の事実。
なんとその乳輪の大きい全裸の女性は、医者の妻でした!!!
医者は、自分の愛する妻を蘇らす為に、米軍の研究に協力していたのです。
そして新薬の開発を断念した医者は………2年前に米軍と袂を分けたのです。
………………2年前?
そう……医者が研究を断念したのは、2年前。
その間、医者の妻は米軍に全裸で保管されて居たのです。
ゾンビを作ってしまう薬より、使用された防腐剤の方が凄い気がして成りません。
再会の喜びから、涙を流す妻(なぜか既に全裸ではなく、ボンデージでした)。
「オマエは……●●じゃない!(名前忘れた)。ただの化け物だ!」
そういって妻を殺そうとする医者。
なんとなく研究は成功している気になる俺は間違っているでしょうか?
医者の台詞を聞いた妻は、髪と瞳の色を変えて襲ってきます。
ちなみに、他のゾンビは変わらないのですが、その辺の説明は一切語られません。
後から後から設定を付け足すのは、クリエーターとして間違ってると思います。
一端撤退する医者。
そこには何故か逃げないサキが居ました。
ここを自爆させるって聞いてた筈なのに………
再び自爆装置を作動させるため、サキと別れる医者。
手渡したM92SBが………三十秒後には形見の品となりました。
首だけコロコロ転がる医者。
キャラに思い入れが、全く有りません。
スーパーサイヤ人化して襲い掛かる妻。
ナイフで応戦するサキ。
決め手となったのは、何故か戻ってきたアキラの、角スコップでの一撃です。
上半身と下半身が、いとも簡単に泣き分かれ。
ちなみに何故あんな所に角スコップが置いてあったのかは、突っ込むだけ野暮ってもんです。
どうしてこんな所に弾が置いてあるんだとか突っ込む人は、人生損してると思います。
ラスボス倒して、自爆装置を作動させようとするサキとアキラ。
そのまま逃げればいいと思うのは、俺だけではない筈です。
強盗のくせに善人ぶりやがって!
何のレクチャーも受けないで、自爆装置を動かすサキ。
帰り道も、見事なコントローラーさばきでクリアしていきます。
もう少しで出口って所で、上半身だけのラスボス(妻)登場。
アキラに襲い掛かりますが、凄い力のために振り切ることが出来ません。
………と思ったら、いとも簡単に引っぺがすサキ。
そのまま、見事な投げっぱなしジャーマンで、なんの伏線もなく設置されていた高圧電流を発生させる
装置に投げ込みます。
後から後から設定を付け足すのは、クリエーターとして間違ってると思います。
最後は、何もかも忘れて爽やかに爆破。
二階らしき窓から飛び出すアキラとサキ。
そのまま海にダイブ。
ここでようやく、この廃墟が海に面していたことが解かります。
あとは思い出だすのも嫌な、無理矢理オチで物語は終わります。
殆どのホラー映画で使用されるありがちな伏線を張ったまま。
このバイオハザードどころか、ジョージA・ロメロまで馬鹿にしたようなVシネマ。
何処が珠玉の一本かって?
さあな。
ま、総括としては、
「レンタル代200円と、1:38を返してください>ジャパンホームビデオさん」
ってところですか。
しかも、このレビュー書くのに、同じくらいの時間かかってるし………
そして最後に一言。
このレビュー。
実際に見るより面白いです!
END
PS〜この映画のタイトル、未だに意味が解かりません。
無論サブタイトルも………
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